茅ヶ崎の地誌を辿るブログのご紹介

最近、茅ヶ崎市の地図を傍らに置きながら、訪れるウェブサイトがあります。
「茅ケ崎で俳句ー游々子の俳句的生活」というサイトです。

俳句作品集のページでは、新聞の俳句欄に入選したサイト運営者の俳句が、関連する写真と共に紹介されています。
ただ、俳句に不案内な私が夢中になってしまったのは、茅ヶ崎の地誌を辿る「俳句的生活」というブログのページです。

茅ヶ崎各地の地名や、関わりのあった人物、エピソードなどを題材に、1回読み切りの形で掲載されています。
ブログはほぼ毎日のように更新されていて、歴史的事実や文献、文学作品などから縦横に広がる深い洞察と、茅ヶ崎愛溢れる親しみやすい語り口に魅了されます。

例えば(59)「旧鉄砲道」の項では、昭和38年から55年までの地図を見ながら、別荘地などの変遷について語られています。
(49)「ラチエン通り」や(58)「佐々木卯之助」もそうですが、私にとって身近な場所にそのような歴史が横たわっていたことに驚かされます。

また、(34)「縄文時代」、(35)「弥生時代」では、海面の高さや海岸線の地図、遺跡群などの資料を参考にしながら当時の茅ヶ崎の様子に思いを馳せた語りが、読む人を一気に悠久の歴史に誘います。

あるいは、現在の恵泉幼稚園、茅ヶ崎公園、市営野球場に受け継がれている、かつて「海水浴御料理旅館」として営まれていた中村楼のその広大な土地が、どういう経緯で現在に至ったのかを、恵泉幼稚園や公益財団などに問い合わせながらトレースしていく様は感動的です。(78,86項)

さらに、茅ヶ崎に別荘を構えていた様々な人の足跡が、(80)「明治の数学者」、(81)「人類学の泰斗」、その他の項などで紹介されていたり、(20)「茅ケ崎八景」とされている所を、実際に巡り歩いて、茅ヶ崎館に残る絵葉書と現在の光景を比べながら考察したりする内容も、とても興味深いものです。(21から27項)

私がサイトを知ることになったきっかけは、たまたまサイト運営者がパンカフェ・ニコにご来店下さったことなのですが、茅ヶ崎駅にまつわる話や、相模川にかかる橋に関する様々な考察など、特に茅ヶ崎在住の方は、身近な事柄に新鮮な驚きを見出すこと請け合いです!

こちらにリンクを張り付けておきますが、「茅ケ崎 俳句」と検索するだけでも簡単にサイトを見つけることが出来ます。
茅ケ崎で俳句ー游々子の俳句的生活

ニコ日和

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